寒い冬でも犬の散歩は必要?寒さ対策のポイントと注意点を解説
寒さが厳しい冬の散歩は、人にも犬にも負担がかかりやすいものです。特に寒さに弱い犬種や子犬、老犬は体調を崩してしまうおそれがあるため、注意が必要です。本記事では、冬の散歩の注意点や寒さ対策を紹介します。
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寒い冬でも犬の散歩は必要?
犬にとって散歩は、ストレス解消や肥満予防など、さまざまな効果がある大切なものです。特に冬場は、体が栄養を蓄えようとして肥満になりやすいため、散歩による適度な運動が欠かせません。
しかし、シングルコートの犬や小型犬、細身で皮下脂肪が少ない犬は、寒さに耐性がない傾向があります。また、体温調節機能が低い子犬や老犬も、寒さで体調を崩すおそれがあるため、注意が必要です。寒さに弱い犬は、無理に散歩させず室内でできる運動や遊びをしましょう。
冬の散歩の寒さ対策
冬の散歩は、飼い主はもちろん愛犬の寒さ対策もしっかりと講じることが大切です。散歩に出かける際は、以下4つのポイントを押さえましょう。
- 気温が高い日中に出かける
- 防寒服・靴を着させる
- 散歩前に準備運動・マッサージを行う
- 温度差に慣れさせてから出発する
気温が高い日中に出かける
冬の散歩に出かける時間帯は、1日の中で最も気温が上がる12~14時頃がベストです。日差しはビタミンDの生成や、鬱状態の予防に効果的といわれているため、散歩はできるだけ明るい時間帯に出かけるようにしましょう。
防寒服・靴を着させる
犬は被毛があるため、冬でもそのまま外に出ても大丈夫と思われがちです。しかし、寒さに弱い犬種や小型犬、体力が低い子犬や老犬は、寒さによって変調をきたすおそれがあるため、防寒服で保温することが大切です。また、皮膚がむき出しになっている肉球も、凍結や融雪剤でトラブルを起こす可能性があるので、犬用の靴やブーツで保護しましょう。
散歩前に準備運動・マッサージを行う
散歩前に室内で、軽い運動やマッサージを行うことで、身体が温まります。特に足の付け根や肩甲骨周りをほぐすと、体温を維持しやすくなる効果が期待できるため、散歩前に愛犬とウォーミングアップとして、軽い運動をしてみることをおすすめします。
温度差に慣れさせてから出発する
温かい室内からいきなり寒い室外へ出ると、急な温度変化によって血圧が大きく変動して、心臓や脳に深刻なダメージを与える「ヒートショック」が起きるおそれがあります。ヒートショックは人だけでなく犬にも起こり得るため、散歩に出かける際は、温度の低い廊下や玄関を歩き回る、玄関に外気を入れるなどして、温度差に慣れてから出発するようにしましょう。
冬の散歩のポイント・注意点
冬に犬の散歩に出かける際は、以下の3点にも気を付けましょう。
- 早朝・夕方は光る首輪やライトを着ける
- 散歩後に体調チェックとケアを念入りに行う
- 極度な低温・悪天候の日は室内での活動に切り替える
早朝・夕方は光る首輪やライトを着ける
冬は日照時間が短く、早朝や夕方は外が暗い場合があります。暗闇では車の運転手から視認されにくく、交通事故に遭うリスクが高まるため、愛犬に光る首輪やライトを着用して目立たせるようにしましょう。
散歩後に体調チェックとケアを念入りに行う
冬の散歩は、帰宅してからの体調チェックと入念なケアが必要です。散歩後に体温を計測して、異常がないかチェックしましょう。肉球についた水分や汚れ、融雪剤に含まれる塩分は、皮膚トラブルを引き起こすおそれがあるため、ぬるま湯で丁寧に洗い流すことが大切です。
極度な低温・悪天候の日は室内での活動に切り替える
散歩には愛犬のストレス解消、肥満防止の効果があるので、冬でもできるだけ行うべきです。しかし、極度な低温や悪天候の日はトラブルにつながるリスクが高まるため、無理せずに室内で過ごすようにしましょう。
冬の散歩は寒さ対策をしっかりしてから出かけましょう
冬は私たち人だけでなく、愛犬にとっても厳しい季節です。散歩は、愛犬にストレス解消や肥満解消など、さまざまな効果をもたらしてくれる大切なものですが、冬場は寒さによって不調につながるおそれがあるため、寒さ対策が重要です。今回ご紹介した内容を元に、愛犬と冬の散歩を楽しんでくださいね。